映画の喫煙シーン、青少年に多大な影響
7日に発行された米国小児科学会会報「小児科学」11月号に掲載された調査結果によると
米国の青少年の約40%が、映画の影響で喫煙を試していることが明らかになった。
これは映画が若者の喫煙に及ぼす影響を全米規模で初めて調べたもので
同調査報告はハリウッドに対して喫煙シーンやタバコの銘柄などを写したシーンの削減を求めている。
同調査報告は、映画業界は現在映画のレーティングの際に明示されることになっている露骨な性行為や
暴力行為などのほかに、喫煙についても明示すべきだ、としている。
ダートマス医科大学の研究者チームは、10歳から14歳までの青少年6522人に対し、
1998年から2000年まで米国で公開されたヒット映画から無作為に選んだ50本の映画について
見たことのある映画を特定させた。
同調査報告はまた、喫煙に影響を及ぼすことが判明している他の要因を考慮に入れても、
喫煙シーンのある映画を多く見たことのある青少年グループが喫煙に手を出す確率は、
そのような映画をあまり見ないグループの2.6倍に上る、との結論を出している。
また、喫煙を試したことのある100人のうち38人は、映画の喫煙シーンに影響されたとの報告もある。
3月に公表された米政府による調査では、高校生の22.3%、中学生の8.1%が昨年喫煙したことがあるとの
結果だった。
(以上、ニュース引用)
果たして、本当に映画の喫煙シーンに影響されたのだろうか。
たとえば、選択肢の中に「映画の喫煙シーンに影響された」とあれば
選ぶ場合があるかもしれないが、自由回答だった場合
100人中36人もの人間が「映画の喫煙シーンに影響された」と書くだろうか。
いつもこのような調査報告に関するニュースを見て思うのだが
どのような調査方法を取ったなども知らせてもらえればと思う。
映画のレーティングに今後喫煙も明示するのであれば
飲酒に関しても・・・などとなってこないのだろうか。
日本とアメリカでレーティングの違いがあるのか
わからないけれども、たまにPG-13とされている映画でも
「これでPG-13なの?!」と思えるようなシーンがある。
映画業界には明確な判断基準があるのだとは思うが
映画を見る側にとっては、明確な基準が見えない時がある。
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