これは昨日の出来事です。
知人から電話が入り
今、ホテルのロビーで置き引きにあったと・・・
その日の彼は、バックを2つ持っていました。
1個は着替えなどを入れたバッグ。
もうひとつは、コンピューターなどを入れたバッグでした。
ホテルで朝食を取ろうと思い、ラウンジに行った際
大変な混雑だったため、ロビーの椅子に腰掛けて食べようと思い
フロントの前にその2つのバッグを置いたまま
バッフェスタイルの朝食を取りに行ったそうです。
そしてその間に、バッグは取られてしまいました。
しかも、PCなどが入った方のバッグでした。
バッグの中身は
ノートPC
財布
パスポートなど
さて・・
このような場合、一番にしなくてはならないこと・・・
警察への届出です。
警察へ届け出て「ポリス・レポート」というものを作成してもらわなければいけません。
この「ポリス・レポート」は、カード会社から不正に使用された代金を請求された際にも使用します。
次にカード会社への連絡です。
電話をすればすぐにカードの失効手続きをしてくれます。
(銀行のデビットカードも忘れずにしなければなりません)
そして・・・大事なことは・・・
パスポート!!
これが無いと、国外に出られません。
彼は、アメリカに駐在している方で、その事件に遭われた場所はカナダ。
そこで私は領事館へ連絡を取りました。
領事館では、「緊急旅券」を発行してくれるというのを聞いていたので、この場合も適応されるのか尋ねてみました。
この「緊急旅券」は日本国へ帰る場合のみ発行してもらえるとの事でした。
彼の場合は、アメリカに戻るので発行できないのです。
ですので、このような場合、通常の期限が切れたものや紛失した場合と同じく「再発行手続き」を行います。
領事館、国によって異なりますが、通常1週間から10日で再発行されます。
領事館の方に事情を説明したところ、出張などの商用の場合は
優先して再発行していただけるそうです。
(通常日数のおよそ半分)
パスポート再発行に関して必要なものは
・ポリス・レポート
・写真 2枚
・身分証明書
・再発行費用(その領事館の所在する国の通貨で現金のみ)
財布も無くなってしまい、その方は身分を証明するものも
現金も、カードもありませんでした。
身分証明は、会社などで保管されているパスポートコピーをFAXすることで代用しました。
現金は同行されていた日本からの出張者の方に借りられました。
領事館の方に電話したときに言われたこと・・・
パスポートを盗難に遭うということの事の大きさ。
日本のパスポートは高値で売買されているため、人気商品だそうです。
また、外務省に届出をしてその盗難にあったパスポートの失効手続きもしなくてはなりません。(不正使用を防ぐため)
この外務省への届出ですが、すぐに有効に働くのは日本への出入国のみで、その他の国に対しては日数がかかるため、悪用された場合本人にも何かしらの危惧が及ぶ場合あるとの事でした。
さて・・・
とりあえず、パスポートの再発行は手続きされ、後は再発行を待つだけですが、大事なことが・・・
パスポートに貼られていたビザ査証です。
このビザはパスポート発行と同時にはされません。
ビザを所有していない人の場合、アメリカへ入国するには必ず
アメリカを90日以内に出国する証として航空券が必要となります。
一瞬眼を離した瞬間・・・
あなたの荷物は、知らない人のところへいき
パスポートだけが色々な国へ出入りする可能性もあります。
旅慣れているから大丈夫。と思わずに
気をつけるようにしなければいけませんね。
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